まず運用サイドである資産に関してです。流動資産は事業別に運転資本回転率を分析し、改善を試みます。固定資産は「選択と集中」によりポートフォリオを入れ替えていくことで、成長を加速させる計画です。
他方、次期中期経営計画に向けたこのアップデートをバランスシートの右側、即ち、調達サイドの改善に着手するフェイズと位置付けました。
セグメントごとのROICに対し、適切なWACC(加重平均資本コスト)を設定しますので、必要に応じ、負債調達の積極活用へと転換します。純資産、中でも自己資本については、政策保有株式の時価上昇等の現状をしっかりと認識した上で、規律ある資本コントロールを果たすことが最大の目標と捉えています。
二つ目は、ROIC経営のセグメントごとの解像度を上げることです。
前述しているとおり、次期中期経営計画で、セグメント別のROIC とWACC、そしてROICスプレッドを開示することにより、2030年度の全体目標である「ROIC5%達成」に向けた道筋を明確化します。
その一環として、2026年4月1日付けで、TBSテレビ保有のTBS 放送センターをTBSホールディングスへ移管しました。
従来、大部分がメディア・コンテンツ事業セグメントの資産であった放送センターを、移管に伴って不動産・その他事業セグメントの投下資本として管理します。メディア・コンテンツ事業セグメントは適切な賃料を負担した状況で、不動産・その他事業セグメントは投下資本に見合うよう、それぞれ収益目標を設定することで、セグメントごとの目標管理の明確化につながる訳です。
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流動資産(圧縮)→ 運転資本回転率の改善による圧縮
負債(拡大)→ 営業キャッシュ・フロー水準を踏まえつつも、資本コストを改善するために、積極的な負債調達の活用
固定資産(入替)→ 成長を加速するために、不断の見直しにより、ポートフォリオを入替え
純資産(圧縮)→ ROEの向上に向けて、適切な自己資本規模を模索し、規律のある資本コントロールに責任を果たす。コントロール可能な利益剰余金部分へのアプローチを開始。
→ B/S全体の筋肉質化へ
ROIC(主にEDGE/成長領域・主にメディア・コンテンツセグメント): 積極的な成長投資で営業キャッシュ・フローの連鎖を生み出し、営業利益を伸長 | セグメント別ROIC管理を見据えメディア・コンテンツセグメントの投下資本見直し
ROIC = 利益 ÷ 投下資本
ROIC > WACC(ROICスプレッド)
WACC(主に不動産・その他セグメント・B/S全体): 負債調達を拡大により資本コストを低減 | 資本規模適正化に向けて株主還元等の強化(配当/自己株式取得等)
手元資金の活用 → WACC 側