ら本格的に進めていきます。
一方で、これまで私たちがつくってきたコンテンツをもっとグローバルに展開していこうという取り組みも強化しています。すでに、「SASUKE」や「風雲!たけし城」などのバラエティをフォーマット化して全世界に展開していますが、それをさらに拡大していきたいと考えています。「KASSO」というスケートボードを使った新しいコンテンツでは、「SASUKE」に続く新しいコンテンツとして、映像での展開だけでなく、イベントや商品展開でグローバルに挑戦しようという取り組みも始めています。また、配信ではセールスも海外商流に挑戦しており、年々規模を拡大しています。TBSは欧州の放送局が中心となって構成している、テレビ・ラジオ広告に関する国際業界団体「EGTA」に、アジアで唯一、2010年代から加入しています。これにより、テレビ業界の発展を目的とした知識・情報の交換、業界の調査や分析などが可能となっているほか、配信広告だからできる欧州の広告会社との取引を拡げています。
私たちのチャレンジはまだまだこれからもっと広がっていきます。ただ、そのチャレンジをするためには、そもそもの私たちの原点を、さらに強くしていく必要があります。その私たちの原点は、70年以上にわたり築き上げてきた報道機関としての「信頼」です。フェイクニュースが氾濫する時代だからこそ、私たちTBS報道が発信する情報の正確性は、社会の灯台でなければなりません。誠実に、そして真摯に社会情勢と向き合い、国民の皆さまが必要とする情報を送り届けること。これが私たちの信頼のベースとなる姿勢です。この「信頼」という資産があるからこそ、私たちはエンタテインメントの世界でも大胆に挑戦できるということを忘れてはいません。
私たちは、この「信頼」を届けるサービスとして、「TBS NEWS DIG」「TBS CROSS DIG with Bloomberg」というニュースサイトを始めました。これまでの放送を通じて情報を届けるという手法だけでなく、一刻も早く、ユーザーに正確なニュースを届けるために、報道の手法においても新たな挑戦を続けています。
但し、これらの挑戦を進めていくのは「人間」です。TBSグループで働くメンバーであり、それを支えてくれる社外の仲間たちの力によるものです。
私は大学時代、ボート部に所属していました。究極の団体競技とも言われるこの競技は、4人ないし8人の漕ぎ手が、気持ちを一つにして、一糸乱れぬテンポで漕がないとスピードが出ないという競技です。私は、その競技を通じて「一艇ありて一人なし」という言葉を魂に刻みました。8人の漕ぎ手の中に、たった一人、身勝手なリズムで漕ぐ者がいれば、ボートは瞬時に失速します。全員が同じ目標を見つめ、仲間のオールが水を切る音に耳を澄ませ、リズムを合わせる。その時初めて、艇は驚くべき速さで加速します。
TBSグループも、まさに一艇のボートです。コンテンツを制作するクリエイター、コンテンツ戦略、技術、営業、番組宣伝、そしてスパークル・グロウディア・アクトというコンテンツ制作を支えるグループの仲間たち。さらには、バックヤード部門で活躍しているメンバーやライフスタイルの仲間も加え、このグループのメンバーは誰が主役というわけでもありません。互いの専門性を深くリスペクトし、同じ気持ちでオールを漕ぐことを、何よりも大事にしてもらいたいと思っています。昨今のガバナンスや人権意識の課題を乗り越える唯一の道も、この「相互リスペクト」にあります。すべての仲間がお互いをリスペクトし、誰もが笑顔で「最高の”時”」を追求できる、日本一クリエイティブな職場をつくることが、私の最大の使命です。
最後に。2026年度、TBSグループは世界中の人々に「最高の“時”」を届け、明日の世界をつくる企業として、日本のエンタテインメントを引っ張っていきます。
ステークホルダーの皆さま。
私たちのボートは今、かつてない速度で加速しています。まずは一歩前に出ること。歩を進めることで、見える景色は変わってきます。私たちは挑戦を続け、より良い社会をつくることに貢献していきます。この挑戦の先に待つ景色を、ぜひ共に分かち合ってください。
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