私たちTBSホールディングスが「VISION2030」を発表し、その第 2フェイズとして作成した「中期経営計画2026」も今年度が最終年度となりました。この中期経営計画を達成するために努力をする中で、やはり私たちはコンテンツを中心に置いて発展していくグループなのだということがはっきりわかりました。グループ内では、テレビ放送以外の部門でも挑戦を続けており、特に、ライフスタイル部門の拡大は目覚ましいものがありました。新しいビジネスを構築し、それを拡げていく。VISION2030の考え方がグループの中で浸透したことは言うまでもありません。そして、その教育や流通などの事業拡大にも、私たちが作り出す映像やイベントなどのコンテンツの力で、貢献することができることを実感しました。
そのためには、放送で評価されるコンテンツを充実させること、すなわち「テレビを強くする」ことがスタートになります。一昨年から私たちは、LTV4-59という、4歳から59歳をターゲットにした視聴率を上げていくことを目標にしました。これからの日本を支えていく世代の皆さまに評価してもらって、その上の世代の皆さまの評価につなげていくという戦略で、2025年度ではこのターゲットの視聴率が関東の放送局の中で唯一アップしています。さらには、そのターゲットも含む個人全体の視聴率も増やすことに成功しています。
LTV4-59の視聴率を獲得し、それを拡げていく戦略が徐々に結実し始めていると言えると思っています。このように、まずは、「テレビを強くする」ことを目標に掲げたのは、それが私たちが先輩から引き継いだコンテンツづくりのもとになるものだからです。
ただしこれからは、そのコンテンツが放送という枠の中にとどまるだけでは意味がありません。「東京2025世界陸上」の盛り上がりをそのまま引き継ぎ、アニメ映画「ひゃくえむ。」では、陸上選手の奥深い心の悩みや思いを細やかに描いた映画をつくることができました。世界陸上を楽しんでいただいた多くの陸上ファンに、今度はアニメ映画という手法で新しいコンテンツを届け、スマッシュヒットを飛ばすことができました。また、ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、放送でも盛り上がりを見せましたが、それ以上にTVerでの再生数で記録的な数字をたたき出し、TBS歴代最高記録を塗り替えました。もはや「放送か配信か」という二者択一は過去のものです。「放送で話題をつくり、配信でその熱を増幅させ、世界中へ届ける」。このデジタル戦略が、若年層を含む幅広い層へのリーチを可能にしました。多くの皆さまに評価をいただいている日曜劇場は、2025年度も「ザ・ロイヤルファミリー」や「リブート」などのヒット作品を連発しました。その上で、「東京MER ~南海ミッション」「ラストマン」など、日曜9時の放送枠から映画に展開を拡げる作品も大成功を収めました。
一つの良質なIP(知的財産)が、テレビ画面を飛び出し、スクリーンへ、そしてリアルな体験へと広がっていく。この「作品の多角化」こそが、放送外収入を支える強固な柱となっています。改めて今、自らを「放送局」という枠組みから解き放ち、コンテンツの価値を全方位に拡張する「総合コンテンツ・グループ」への進化をさらに推し進めていかないといけないと思っています。毎日のテレビ番組の放送だけでなく、マルチに展開するコンテンツへの拡張についてすべての番組の制作者が意識するようになり、その成果はさらに次のチャンスを導くようになってきています。私たちが目指す、Timeless Valueの考え方は、放送の時間軸や国境という枠組みを超えて、大きく展開していくものになりつつあります。
そして、このようなコンテンツ制作の先にあるのはグローバルへの挑戦です。ハリウッドや韓国の制作会社との提携を発表して、私たちのコンテンツの海外展開のパートナーをもっと広げていこうという取り組みを強化しています。海外に向けて、オリジナルのコンテンツを新しくつくっていこうという挑戦です。私たちが最も得意としているのは、ドラマや映画の制作ですが、それだけではありません。
グローバルで最も強い日本のコンテンツはアニメです。アニメの放送枠を増やし、海外に通用する新しいIPをつくるという挑戦を、これか
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